「米騒動」から90年、史実を辿りながら、来たる総選挙に備えたい
2008年9月26日9:00AM|カテゴリー:一筆不乱|北村 肇
「米騒動」という文字を、あちこちで見かけるようになった。輸入米問題のことではない。1918年に起きた、米価暴騰をきっかけにした庶民の反乱だ。富山県で、北海道に米を輸送する船を主婦らが阻止しようとする騒ぎが勃発。いったんは収まったが、商社に安価で売るように要求する動きは激化し、庶民の「勝利」が相次いだ。これをきっかけに、全国で、米の安売りを求めたり、米問屋を襲撃するなどの反乱が相次いだ。米の価格が急速に上がった背景には、第一次世界大戦後の好景気で、麦や稗から米食に切り替える国民が増えた一方、米の輸入量が減ったことがあるという。