「経済難民」を不可視の存在にしてはならない
2009年2月27日9:00AM|カテゴリー:一筆不乱|北村 肇
「派遣村」に関し、一部に、はらわたの煮えくりかえる報道があった。「ホームレスの人もいた」ことを、さも大問題のように報じたものだ。確かに「村」の趣旨とは外れるかもしれない。主催者の困惑ぶりも聞いた。だが、「経済難民」では共通している。重箱の隅をつつくような、下らない批判にすぎない。こうした、「派遣村」の成果を故意におとしめたり、運動の分裂をあおろうとするような記事は、ジャーナリズムとはかけ離れている。言語道断だ。