和歌山カレー事件は冤罪の可能性が高い。犯人視報道のマスコミは自己批判できるか
2009年2月13日9:00AM|カテゴリー:一筆不乱|北村 肇
NHKラジオのニュースを聞いていて、何となく違和感があった。改めて注意深く耳を傾け、はっきりした。事件記事で「警察への取材でわかった」という、新しい表現が使われていたのだ。これまでは「警察への取材」と断りを入れることはなかった。発表や夜回りで聞いたことを、そのまま「事実」として垂れ流していた。新聞も微妙に書き方を変えている。いずれも、裁判員制度の導入を控え「取材源を極力、明示する」「警察べったりではありません」という姿勢を見せたいのだろう。