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「セイジとカネ」で前原誠司氏があっさりと外相を辞任した。

編集長後記

「セイジとカネ」で前原誠司氏があっさりと外相を辞任した。在日韓国人から日本名で二五万円の献金を受けていたというこの問題の違法性の程度からすれば、過剰と言える引き際である。

 前原氏は、民主党政権になり、一昨年新たに立ち上がった議員グループ、「戦略的な日韓関係を築く議員の会」の会長だった。民主党きっての韓国通という位置づけであると見られる。親米タカ派と呼ばれていたが、外相になってからは北朝鮮との対話をほのめかす発言をした。だがこれも韓国政府にクレームをつけられて撤回する。国交相時代の八ッ場ダムについての対応を引き合いにだされて言い放しと批判された。発言の真意は不明であるが、その踏み込みぶりから朝鮮半島への想いやつながりを私は想像した。今や損をした気分だが。

 今回の辞任は、さらなるスキャンダルを回避するためだったのか。追及された一件の違法性が低いため政治家として傷がたいしてつかないという腹だとしたら、政治や人をなめすぎている。(平井康嗣)