震災に遭われた皆様には心よりお見舞いを申し上げます。
2011年3月18日10:48AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
震災に遭われた皆様には心よりお見舞いを申し上げます。また、行方不明の方が一刻も早く発見されることをお祈りしております。
福島原発の溶融事故には怒りを覚える。東京電力はこれまで大手メディアから怪しげな雑誌まで、どれだけ広告費を使ってきたのか。なぜ使わなければならなかったのか。いろいろな話を思い出した。原発震災は人災である。
一方で津波の自然が備え持つ有無を言わせない暴力性には恐怖や無力さを感じた。
テレビは家にいる間はずっとつけっぱなしにしていた。二〇秒ほどだろうか、ランドセルの少女が映し出されていたことが思い出される。少女は「みんな流されちゃった」と泣きながら、眼下の沈んだ町に向かって「お母さん、お母さん、お母さーん」と何度も呼びかけていた。あの年頃の子どもにとってお母さんはまだまだ甘えたい存在。あまりにも突然の別れだ。いや、まだ別れたかどうかは、わからない。再会の知らせも次々に報じられている。ともかく、雑誌を作ります。(平井康嗣)