流行語大賞が発表されたが、今年は呆れた。
2011年12月9日9:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
流行語大賞が発表されたが、今年は呆れた。
どうでもいいと思うが、これが文化として残っていく。
大賞のなでしこジャパンは確かに私の好感度も高い。「どや顔」もしないし。
問題だと思うのは原発関連の言葉が「風評被害」しかないのかということだ。
これはあまりにも恣意的すぎる。
ちょっと考えても、「福島第一原発」「ただちに人体に影響はない」「内部被曝」「シーベルト」「暫定規制値」「ホットスポット」「出てこい清水」「班目でたらめ」「脱原発」など、
ちょっと偏向しているのかもしれないが、今年定着した言葉はいくらでもあるはずだ。
帰宅難民より「自主避難」が深刻だ。ラブ注入より「海水注入」に世間は釘付けだったはずだ。
米国ですら海渡雄一、福島瑞穂夫妻を「グローバルシンカー」一〇〇人に選んでいる。
理由は脱原発だ。
ついに流行語大賞は「メルトダウン」したのかもしれない。
あれ、審査員には姜尚中さんと鳥越俊太郎さんがいるのか……。バラエティ化を極める日本が怖い。