白川司郎氏が、損害賠償請求を起こしてきた。
2012年3月30日9:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
白川司郎氏が、昨年一二月一六日号掲載記事を執筆した田中稔氏に対して、約六七〇〇万円の損害賠償請求を起こしてきた。
ヤメ検の土屋東一弁護士から筆者へ先週訴状が届いた。白川氏を記事で取り上げると十中八九訴訟を起こしてくるということは業界では知られており、『FACTA』なども係争中だ。そのため記事は公開情報に基づく解説として慎重を期したのだが、訴訟を起こすことまでは止められない。大変な迷惑である。当然本誌は闘う。
白川氏はニューテックという原発警備を受注している会社の元代表で、この会社はもともと㈱日本安全保障警備として警視総監経験者を中心に発足した。原発警備といっても六ヶ所村の核燃サイクルの警備である。原発の最大の敵は今は地震だろうが、以前はテロだった。北朝鮮がテポドンを打ち上げ、日本でもテロ対策が政治家や警察関係者の間で叫ばれて原発に膨大なカネが注ぎ込まれた。
テロ、地震、暴力団対策。日本人はもっともらしい大義名分に支配されすぎだ。 (平井康嗣)