自自公政権が牛耳っていた一九九九年の通常国会は私が編集者となってからもっとも憲法を痛めつけた国会だと思う
2012年7月6日9:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
自自公政権が牛耳っていた一九九九年の通常国会は私が編集者となってからもっとも憲法を痛めつけた国会だと思う。
国旗国歌法、住民基本台帳法改正、組織的犯罪対策三法、新ガイドライン関連法が成立した。
これらの法は今どれほど生活に資するものになっている? 逆だろう。
そして二〇一二年。民自公の談合国会は九九年を超えた。
原子力規制委員会での安全保障文言挿入、平和目的を削った宇宙機構法改正、消費増税に共通番号の導入、ダウンロード罰則化法等。
そして大飯原発再稼働。平和と政治への期待すら足蹴にしている。
再稼働直前の六月二九日、路上を占拠し、官邸に向かっていく流れにいた。
言葉にし難い高揚が漂っていた。しかし、鳥瞰すれば株主総会のようであった。
出席者は声をあげて動議を申し立てた。出席者だけで決をとれば動議は通る。
しかし、野田”社長”は「音がするね」と出席者を完璧に無視して、姿を見せない有力株主たちのために議事進行をしていた。
ニッポン株式会社は現実にある。
(平井康嗣)