政権交代後、民主党には政権担当能力がないと批判されてきた
2012年8月31日9:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
政権交代後、民主党には政権担当能力がないと批判されてきた。
全力で足をひっぱってきたのは自民党だ。
しかし、振り返れば、自民党独裁で利権を分配してきたこと、それなのに連立を組まなければ政権がもたず、最終的には政権が崩壊したこと、を忘れてはいけない。
いまさら崩壊の”立役者”の安倍晋三元首相が、政局のキーパーソンのように露出することには呆れる。
この三年は民主党の欠点以上に自民党という古政党の狡猾さばかりが目についた。
原発事故については沈黙し、消費増税は民主におしつける。
中韓との外交関係は悪化してもかまわず扇動、放置する。
民主党に政権担当能力がないようにと、自民党がことごとく足をひっぱってきた行為は政争なのだから仕方ない、という反論もあるかもしれないが、国民無視にもほどがある。
政府特使を受諾したという森喜朗元首相がまともに見える。
自民は共通番号制に反対する方向だが(私も反対だが)、これも自由主義という思想から導き出された結論ではないだろう。
(平井康嗣)