九月は希に見る政治的イベント集中月間だ
2012年9月14日9:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
九月は希に見る政治的イベント集中月間だ。
今それらは不毛な領土問題や排外主義へと安易にも収れんされ、本誌も誌面を大きく割いている。
九月一七日は日朝平壌宣言から一〇年(朝米関係は続いていたというのに、日本は対話拒否で経済制裁も強硬)。
九月二一日民主党代表選(野田首相には地元で落選運動も起きる始末)。
二二日公明党代表選(こちらは無投票再選か。マスコミもさわらぬ神になんとやら)。
二六日は自民党総裁選(「総裁」という時代錯誤で偉そうなのが自民党らしい。どうせなら「総統」はどうか。しかし谷垣氏は割を食った)。
二九日は日中共同声明調印四〇年(「NO」と言える親台派の知事は実は親米ではないかと最近思う)。
これらが絡み合い、いや絡み合うように政治家やマスコミによって社会の流れがつくられてきた。では当事者はどう思っているのか。今週号に登場した石垣島の漁協組合長や遺族会関係者は、勝手に利用しないでほしいと言っているのである。