本誌は再開発と東京オリンピック、差別発言、都税一四〇〇億円を投入した赤字銀行・新銀行東京など石原慎太郎都政下での税金濫用を主に取り上げてきたが、結局、選挙の強さで問題は常にリセットされてきてしまった
2012年11月2日9:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
本誌は再開発と東京オリンピック、差別発言、都税一四〇〇億円を投入した赤字銀行・新銀行東京など石原慎太郎都政下での税金濫用を主に取り上げてきたが、結局、選挙の強さで問題は常にリセットされてきてしまった。
しかし尖閣発言で日本に経済的大損失まで招き、今度こそ政治生命が危ないと考えていた矢先、石原氏が突然都政を投げ出した。
会見内容と言えば自身の辞任というニュース以外、政党助成金狙いが透ける怪しい立ち枯れ気味の新党話。
外交と防衛が国の専権事項ならば石原氏はまさに国会議員に相応しくないことが証明されたのに……。
月曜日のテレビをチェックすると、フジテレビはお台場へのてこ入れで石原氏に恩があるからか歯切れは悪く、テレビ朝日も石原プロとべったりだからぬるかった。
一方、“口先” 記者会見の裏では、四九人の国会議員を擁し原発ゼロを掲げる「国民の生活が第一」の結党記念パーティーも開かれていたが、これは相変わらずほとんど報じなかった。露骨である。
(平井康嗣)