編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

千葉選挙区でトップ当選をした石井準一氏の個人演説会を取材していた。

編集長後記

 七月一五日、結果的に千葉選挙区でトップ当選をした石井準一氏の個人演説会を取材していた。二〇〇〇人入る会場は中高年が大部分とはいえ、ほぼ満席だった。

 動員された自民県連、JA、公明党以外の一般参加者のお目当ては急遽てこ入れに入った安倍晋三首相。自民県連の独自調査では共産党候補が猛追していたのだ。演説会で自民の現職や候補者は、「選挙区は○○(自民候補)。比例区は○○(自民候補)と○○(公明候補)に一票をお願いします」と挨拶したが、これはいかにも嘘くさい。自民支持者が自民候補に入れずに公明候補に入れることはまず考えられないからだ。 

 一方、公明の富田茂之衆院議員も立場を入れ替えて同じことを演説。しかし公明は四人区以上でないと候補者を立てなかったから、選挙区の一票はまず自民候補に流れていたはずだ。自公選挙協力体制と小選挙区という複合的集票体制は、若者の政治・選挙離れが続く限り機能する。次の三年間でやることはもう見えているはずだ。 (平井康嗣)