『週刊金曜日』の平井や××は優等生だ! などと指摘する手紙を希にいただく。
2013年9月27日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
『週刊金曜日』の平井や××は優等生だ! などと指摘する手紙を希にいただく。こういう批判? ってなんとも反論しがたく、「俺は優等生じゃねえ」といきるのも間が抜けているし、「そう、ぼくは優等生です」と言うのも嘘になる。ただまあ、『週金』がいわゆる優等生的であることは否めない。記事は大所高所の正論だらけだ。当然、私も正論を吐き続けている(だからと言って誌名を「正論」にしたら中身がおかしくなりそう)。
事実は事実、論理は論理である。最近はとかく共感だ、伝え方だとマスにプレゼンする技術が流行っているが、共感や同意を目標や指標にすることの危険はある。一方、正論は取材活動でもきわめて重要だ。嘘をつかず筋を通し続けることできわどい相手と中身のある信頼関係を築けてきた。これは技術ではない。ヒットしている倍返し銀行員物語でも(預金利息を倍返ししてほしい)、微力な人間が筋を通すことが描かれていた。不安の多い時代だからこそ当たり前な「筋を通すこと」にみな飢えているのでは。 (平井康嗣)