一五年前に『週刊金曜日』編集部に転がり込み、数カ月経つと、編集委員の担当を指示された。
2013年10月25日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
一五年前に『週刊金曜日』編集部に転がり込み、数カ月経つと、当時の松尾編集長に編集委員の担当を指示された。『週刊金曜日』には編集委員がいるが、それぞれ担当編集者がつくことになっている。連載コラムの編集を担当したり、一緒に企画を考えたりするのが基本的な仕事となっている。もちろんそれは最低限の話で、酒を呑んだりしながら相談し面白いことをやれれば最高である。
当時は筑紫哲也さんと佐高信さんの担当編集者を変えることになっており、編集長判断で筑紫さんは小長光、佐高さんは私が担当となった。この判断は当事者も含めて編集部的にもだれもが妥当だったと考えているのではないだろうか。ということで、私は筑紫さんと接点が少ないままだった。『朝日ジャーナル』時代もリアルタイムではない。テレビの人、麻雀、煙草というなんとも貧しい印象だ。ただそんな私でも思うことは、やはりこの時代に筑紫さんがいない喪失感と残念さである。特集の原稿を見てつくづく思った。 (平井康嗣)