今回の年末年始号は食を哲学する九九(食う食う)冊の特集となった
2013年12月20日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
昨年の「民主主義を考える一〇〇冊」に続き、今回の年末年始号は食を哲学する九九(食う食う)冊の特集となった。昨年と趣旨は同じ「金曜日書店」である。「暗黒国会のあとでなにをノンキな」と思われる読者もいるかもしれないが、腹が減ってはなんとやら。実際、お題は「食」だと話したところ、書評したいと積極的に申し出る部員が予想以上に登場した。編集部として希に見る事態だった……。
先日、試写で観た『ダラス・バイヤーズ・クラブ』(傑作!)では主役のマシュー・マコノヒーは役づくりのために二一キログラムの減量をし、心身が絶好調になったという。実写版『あしたのジョー』の力石徹役だった伊勢谷友介も減量は、食べることを考えなくていいのは楽でした、的な名言を吐いていたので、私もその境地を見習おうと考えていたが、とりあえず年末は食おう(いつもじゃないか?)。そう、食べることは殺すこと、生きること哉。食には自覚的であらねばならぬ也。アベカワモチ政権もマズそうだけど食うぞ。 (平井康嗣)