編集部に都知事選に関する問い合わせが毎日ある
2014年2月7日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
編集部に都知事選に関する問い合わせが毎日ある。脱原発候補の一本化について『週刊金曜日』が動けというものだ。今週号にも関連投書を掲載したが、どれも一理あり、どれも『金曜日』と親しい人を切る。胸が締め付けられる思いである。
ただ、ここで確認したいことは『金曜日』として政治的工作はしないということだ。「中立公平だ」「政治よりも正義だ」とキレイごとをいうつもりはないが、選挙期間中に特定候補の支持を表明するはずもない。編集委員が候補になっているのだからなおさらだ。私も都民であり、最終的にはだれかに票を投じるが行方は秘密である。『金曜日』を利用して告白もしない。公の場としての役割は投票をうながす材料を提供するということだ。
要注意なのは橋下市長のようなエセ脱原発派がいた過去だ。この脱人権派にはウンザリしている。ともかく最悪な事態は、さまざまな社会変革の求心力となりつつある脱原発運動が選挙後に分裂・対立することなのだ。私の周りでも誰もそれを望んでいない。 (平井康嗣)