相模鉄道と相鉄バスが5年ぶり、関東バスが10年ぶりにストライキを実施した
2014年3月28日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
神奈川県の相模鉄道と相鉄バスが5年ぶり、関東バスが10年ぶりに賃上げを求めて3月20日にストライキを実施した。スト自体は早朝2時間程度で解除されたが、SNSなどでは「迷惑だ」「勝手だ」という声が散見された。想定内の反応とはいえ残念だ。
昔から基幹交通機関のストは、日常生活に影響を与えるため戦術としては効果的だった。私も学校が休みになるかならないか、ネットのない当時、国鉄や私鉄の運行状況を見るためにテレビに釘付けだった。周囲の学生もストで休校になることを期待していたやつらばかりだった。しかし今やストは希で、むしろ迷惑とかみつかれる。みんなの憲法よりわたしの経済優先だ。
4月からは消費税が5%から8%に上がる。迷惑で勝手だが、世間ではこれはビジネスチャンス扱いだ。喜ぶのは還付金の恩恵のあるトヨタなど輸出型企業だというのに。消費増税は下方に硬直的だろうからストライキより生活に長く影響を与える。ゆで蛙のみなさん、ここにもっと怒ったらどうなの? (平井康嗣)