弁護士や警察が群がっている
2014年6月27日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|admin
編集長後記
W杯がらみの話は、もう今週号でしか書けないだろうから、ここで一言触れ
たい。
2002年に日韓W杯開催の功労者が電通だというのが“正史”になってい
るらしい。しかしこれとは別の視点を提示する本が6月に出版された。大下英
治著『日本最大の総会屋 「論談」を支配した男』(青志社)であり、その一
節にそれはある。
FIFA(国際サッカー連盟)理事会で日本開催を強く推したのが南米であり、
背景には南米サッカー連盟のレオス会長の力があったという。「論談」代表の正
木龍樹氏がJALカップ・レコパ・ファイナルを日本で開催し、南米のクラブチ
ームを1992年から4年間招聘したことでレオス会長が日本のために動いたら
しい。
この経緯は、「論談」の政田幸一氏から以前から伺っていたが、本になると
説得力が増す。ちなみに、これは美談ではなく“ビジネス”の話だ。
さていま、毒にも薬にもなった?! 「総会屋」は大企業の周辺から見事に消
された。代わりに弁護士や警察が群がっている。(平井康嗣)