今週号の特集は「キラキラ系」業界
2014年8月22日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
8月15日に東京にいると、たいてい靖国神社と千鳥ヶ淵戦没者墓苑に行く。靖国は年ごとに負の思いこみエネルギーが満ちてきて、特攻服を着て上京する全国の右翼団体の「様式」に、懐かしさすら憶えてしまった。一方、千鳥ヶ淵は国立の戦没者慰霊墓苑なのに知名度は低いようで、参拝者も物見遊山も多そうな靖国に比べると少ない。九段下駅で案内もしてないようだが、どうにかならないものか。
さて今週号の特集は「キラキラ系」業界。これは村上力の命名だが、言い得て妙だ。
「平井さん、美容師とかアパレルとかキラキラ系の子たちは自分らが搾取されている意識がまったくないんですよ。夜はキャバクラでバイトしたりして生活維持して、儲かるのはトップだけ。そういう子たちに読んでもらいたいです」
足下を見れば出版業界も「やりがいの搾取」と言われることもある。私もカネをもらわなくてもやりたい仕事はと考えてこの職場に潜り込んだ。いまも「労働」としてよりも「仕事」としてつきあえている気がする。 (平井康嗣)