小渕優子衆院議員が経産相を辞任した。
2014年10月24日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
小渕優子衆院議員が経産相を辞任した。第二次安倍政権として初。主因は明治座観劇の後援会接待疑惑だ。ずさんなカネの使い方にはまたかとうんざりする。「政治とカネ」で民主党を批判していた自民は身内に甘過ぎるが、同じく辞任した松島みどり法相とともに法に則した対応をとるべきだ。立法者の責任は重い。
後援会の観劇動員はいかにも古くさいが、NHKの「歌謡コンサート」鑑賞を、複数の政治家の後援会関係者が団体で利用していた件を小誌も報じている。一般受信料支払い者は抽選だが、団体枠があり、これをNHKは公表していない。しかしその枠を小渕氏はじめ自民党の政治家が常習的に利用していたと関係者から聞く。NHK経営委員は、この不公正さの現在をきちんと調べて解消してほしい。
ただ、いずれも世間にはわかりやすく扱いやすい案件だが、私の関心の中枢からは遠い。今は歴史事実すらも悪意をもってねじ曲げる政治家こそ追及すべきである。事実を曲げるものが法など守るはずもないのだから。 (平井康嗣)