戦争関連悪法はもちろんだが、衆参の法務委員会も要注視だ
2015年5月29日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
自公が地方の顔色をうかがう地方選挙も終わり、今国会ではこれでもかと、「自由」と「平和」を足蹴にする悪法が上がっている。しかし外務官僚などに話を聞くと安倍首相の評判はいい。官僚の顔色をうかがってくれるからだ。国が大借金をしているのにバラまきし、海上保安庁の増員もする。
さて戦争関連悪法はもちろんだが、衆参の法務委員会も要注視だ。5月12日には刑事法学者らが「取調べの録音・録画制度の導入」「通信傍受の大幅な拡大・手続簡易化」など慎重審議を求める「意見」を表明し、〈現在提案されている刑事訴訟法改正案は、いずれの点でも、刑事司法の抜本的改革に背を向けたいびつなもの〉だと批判をしている。
マイナンバー改正案も両院内閣委員会で通過するが、法案はまるで工場で大量生産される電化製品扱いだ。右から左に審議という検品をして本会議へと送り出される。国民の意見もさまざまだが、民主主義国家であるならば、首相はもっと国民や歴史に向き合ってほしい。(平井康嗣)