パナマ文書
2016年5月20日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|admin
パナマ文書といえば、オフショア市場、タックスヘイブン(租税回避地)である。そこでは租税が回避されるが、メディアも回避される。
ITバブルの2000年初頭に外資系金融機関が日本に押し寄せ日本の不動産などを買いあさったが、彼らは取材拒否のうえ、ペーパーカンパニーをバミューダ諸島につくり、取材がまったくできなかった。しかし経済のグローバル化に遅れつつも、メディアもグローバル化してつながったので今回の一件は表沙汰になったといえる。
租税回避でいえば、ゴルゴ13も口座があるという? スイスのプライベートバンクが有名だ。スイスの国旗は赤十字を赤白反転させたようだったので、スイスの銀行は「病気にかかったお金を治すところ」とも言われたそうだ。
結局、国際金融統計もなく巨額の租税回避マネーは不明だ。米国政府もお手上げで、法人税減税など企業に対する優遇策を導入したという。日本も企業の顔色をうかがうくせに国民には愛国心教育を強化しようとする。これは誤魔化しである。