編集長が代わりました
2016年11月4日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
今週号から編集長を務めさせていただくことになった。憲法改悪がいよいよ現実味を帯び、市民の暮らしや権利が危機に瀕しているこの時期に、「私でいいの?」と自問。
だが、創刊23周年を迎えたこの雑誌の包容力を信じて迷いを捨てることにした。読者と共に歩んできたこの雑誌の来し方に思いをはせれば、自ずと見えてくるものがある。この社会に埋もれている〝声なき声〟を常に感じとりながら、ジャーナリズムの使命を果たしていければ、と思う。
佐高信編集委員がいう「バカな大将 敵より怖い」ではしゃれにならないので、なにより心がけるべきことは、感度の鋭い部員の邪魔をしないことかな、と思ったりする。
特集のテーマは小池都政。人心を掌握しながら権力を手に入れていく政治家の言動はメディアの格好の的。だが、その道具に使われているのは何か、を常に思い起こしたい。
なお、平井康嗣前編集長は社内で新事業をスタートさせるべく目下、奮闘中である。いずれご報告する機会もあると思う。