沖縄差別
2017年1月13日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
昨年末から沖縄をめぐり慌ただしい動きがあった。最高裁敗訴を受けて辺野古埋め立て承認の取り消し処分を翁長雄志沖縄県知事が取り下げ、政府は辺野古工事を再開。墜落事故で中止されていたオスプレイが飛行再開し、件の空中給油訓練も再開へ。そこに「ニュース女子」の歪曲報道。
だが、基地建設の抗議行動の関連で昨年10月から名護署に勾留中の山城博治沖縄平和運動センター議長をめぐっては、釈放の兆しがない。拒否されていた靴下の差し入れが認められただけ(1月10日現在)。
『沖縄タイムス』によると、大病を患った山城氏の健康を気遣う支援者から申し出があったが、「自殺予防」で拒否されていた。靴下は交渉の末、3種類の中から短いものだけが(!)認められたという。山城氏の処遇については海外の識者10人が「不当で、理不尽」と批判をしている。国内では元裁判官らが、長期勾留の違法性を指摘し、街頭署名を集めて裁判所に保釈請求をする予定だ。
今年も本誌は沖縄差別問題を追っていく。