安倍首相の辞め時
2018年6月8日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
「アベノミクスに頑張ってもらわんと困るさ」。なんて一時は言っていた私の母。自分におこぼれがこないとわかったからか(?)昭恵さんと仲良く頻繁に外遊を重ねる安倍首相の姿に激しく怒りをぶつけるようになった。
いまはそのウソつきぶりに「テレビで顔を見るのもイヤ」。トホホ。でも、いまも安倍さんの支持者は確実におられるようだ。
財務省が4日に発表した森友学園関連の調査報告書で、記録廃棄が国会での首相答弁「私や妻が関係していたなら国会議員も辞める」の後だったことが明らかになった。とすれば、安倍首相の辞め時だ。周囲が身を挺して首相を守ろうとしたことに責任を感じて辞任を決意したとすれば筋が通る。
ただ首相自身、自分がこれほどに守られている理由もわかっている。最高の権力を持つ身だからだ。その権力を手放したときに何が起こるのか。安倍首相が続投を求めるのは、本当に悲願の“自主憲法”制定にあるのか。改憲・降板後も安倍首相が自らを安泰と考えているとすれば、それは怖すぎる。