不正の背後
2019年2月22日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
国会で統計不正の追及がつづく。小川淳也議員(立憲民主)の質問が「国会パブリックビューイング」で複数回取り上げられていたが、たしかに鋭い。18日に国会で投げかけた言葉は際立っていた。
「私ね、いろいろ数字を調べました」
「途中からね、なんでこんなに数値論争をしているんだろう、と。なんでこんなにこの政権と数値論争でもがいてるんだろうと、私は途中からそう思うようになったんです」
「もしこの国の総理大臣が、いい数値持ってきたらですよ、『いい数字はもういいから、と。……どっかに悪い数字はないのか。そこで困ってる国民はいないか、そこに社会の矛盾がうもれてないか』というような総理大臣だったら、そもそもこんな数値論争は起きてないじゃないか」
ただ、世論調査の結果をみると、統計不正の問題が発覚して以降も、内閣支持率はほとんど落ちていない。ベンチマークとか、専門用語も出てきて、とかく難しい話になりがちだが、不正の背後に何があるのか、しっかりと見極めて報道したい。