学ぶことばかり
2019年6月7日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
今週号36頁で登場いただいた駿河敬次郎医師からお電話をいただいたのは連休明けの校了日だった。
「今日、×時から出かけなければいけないので、いらっしゃるのは×時にお願いしたい」。
駿河先生には休み前、棒ゲラで先生の発言部分の確認をお願いしていた。10連休明けだったので編集部を留守にするのに躊躇した。筆者の村上朝子さんにお任せするつもりだったが、先生の優しいお声を直接聞くと、どうにも参上しないわけにはいかなくなった。
村上さんと、先生を紹介してくださった永井元さんとドキドキしながら診療所にうかがうと、先生が一つずつ発言について確認をされていく。
〈この表現で、読者に正しく伝わるだろうか、こっちのほうが適切ではないだろうか〉
丁寧に問うていく。私たちも意見を言う。作業が終わって追加で先生の写真を撮らせて貰う。〈携帯でとれますからね〉。見ると先生の携帯電話がガラケーからスマホに変わっていた。駿河医師は98歳。今回の取材、本当に学ぶことばかりだった。