議論より救援
2019年9月20日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
台風15号の影響で被災された多くの皆様にお見舞いを申し上げます。東京電力の発表によるといまだ6万4800軒が停電しているという。自然災害の怖さをまたしても見せつけられた。エアコンが使えず熱中症で亡くなられた方もいた。
守れる命を守ることに政府や自治体は全力を挙げてほしい。私どももメディアに関わる者として、被害の状況にもっと敏感であるべきだったと申し訳なく思う。
この事態に及んでも豪雨災害への対策は迅速かつ適切だったと会見する菅義偉官房長官には唖然とするばかりだ。上西充子法政大学教授は、「豪雨」といいきっているところが、強風による被害が出た今回の台風をずらした「ご飯論法」ではないか、とツイッターで見立てを述べていらした。
いずれにしても政府は組閣を延ばして対策にあたるべきだった。新聞の「首相動静」をみても危機感はない。安倍晋三首相が必要性を説く緊急事態条項に説得力がないことがまたしても実証されたわけだ。としてもまずは議論より救援だ。