中村医師から学ぶ
2020年1月31日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
「ペシャワール会」の現地代表・中村哲医師のお別れ会が1月25日、福岡の西南学院大学で開かれた。同日、さいたま市浦和区でも、アフガニスタンでの中村医師の活動記録映画を上映するなどして追悼の集いを開催する旨、事前に連絡を戴いた。全国で同じような会が催されているのかもしれない。私たちは、いかに大きな人を失ってしまったのか。
昨年の12月20日号でお約束した記事を今週号で掲載した。ペシャワール会の活動は今後も伝えていければと思う。
アフガニスタンの旱魃もそうだが、気候変動の問題は重大だ。ウズベキスタンのアラル海は干上がってしまったが、JICAの永田謙二さんによるとイランのウルミエ湖も2000年頃から縮小を始めた。アフガンのヘルマンド川の流量も調べたが、この一帯が同時期から旱魃傾向が続いていることは間違いないという。ただ、温暖化の影響かどうかはわからないそうだ。
自然に対する謙虚なまなざしと文明のおごりを戒める思想──それこそ中村医師の活動から学びたい。