コロナウイルス
2020年2月14日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
新型コロナウイルスによる感染拡大がつづく。感染をおそれるあまりの過剰反応による差別的な対応なども問題になっている。メディアの報道姿勢は重要だ。
長野県・佐久総合病院の色平哲郎医師からこんなメールが届いた。「病院へ行かないという選択を!」
例えば新型コロナウイルスの検査キットは一般の医療機関にはない。インフルエンザにしても確実な検査とはいえない。それなのに、検査を求めて受診するのは、学校や会社を「公的に」休むために必要だから。
「一番問題なのは、治療の要らない軽症者が受診することで、重篤な疾患を抱えている患者さんがたくさんいる医療機関でウイルスをばらまいてしまうこと」という。
確かに私もインフルの可能性のある症状が出たら、社内の人に感染する危険性があるからと医療機関に駆け込んでしまう。様子をみてひどくならなければ、症状がおさまるまで休んでいればいいということだ。
「診断のために医療機関を受診するのはやめましょう」。社会の流れとしてはそうあるべきだろう。