これでいいのか
2020年10月2日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
「自助・共助・公助」ということばが無情に響く。
貧しい者から富める者にお金を移転させる経済政策のせいもあって、市民の生活の基盤はがたがた。その上に今年はコロナ禍が襲った。生活保護申請件数も増加、自殺者も増加。にも拘わらず、新政権がこの時期に発するメッセージが「自分でできることはまず自分で」。これでいいのか。
本誌が掲載した記事をめぐり、会社を経営する男性が名誉毀損にあたるとして、(株)金曜日と筆者を相手取り、1億1000万円の損害賠償などを求めて提訴した裁判の判決の言い渡しが9月28日、京都地裁(増森珠美裁判長)でありました。
当該の記事はジャーナリストの成田俊一氏が執筆した「警察の闇 暴力団の破門状事件めぐり京都府警が過去を隠した男」(2018年7月6日号掲載)です。
裁判所は、本社と成田氏に対し、連帯して110万円を支払うよう命じました。
裁判の詳細と本社の見解は追ってお伝えします。