お家芸
2020年10月9日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
きょう、全国紙の政治部記者の方と話す機会があった。
「菅政権は発足時、なぜあんなに支持率が高かったのでしょう?」と私。記者さん曰く「安倍政権が終わったからではないですか」。菅義偉首相への期待が高いわけではなく、首相交代が歓迎されたということ。健全な反応というべきか。脱力してしまう。
日本学術会議新会員候補者6人の任命拒否問題は、菅政権が安倍政権とまったく変わらない体質を持っていることを表した。
「国の特別機関として政府の指示を受けず、独立に職務を行なうことを法によって保障され、社会と政府に対して政策提言や助言を行なうことができる機関」。2011年7月~9月、日本学術会議会長を務めた広渡清吾氏が本誌のインタビュー時にしてくださった日本学術会議の説明である。
今回の政府の行為が本来の政府と日本学術会議のあり方から逸脱していることは明白だ。
前政権の手法がいまも有効と思ったら大間違い。これが菅さんのお家芸であることもバレバレだ。