控訴審
2020年10月23日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
本誌記事で名誉が毀損されたとして会社経営の男性(以下、原告)が本社と筆者に1億1000万円の損害賠償を求めた裁判の判決言い渡しが先月、京都地裁(増森珠美裁判長)であり、10月2日号本欄で報告しました。判決は本社らに連帯して110万円を支払うよう命じましたが、これを不服とし、原告と筆者は控訴しました。
当該記事は2018年7月6日号で成田俊一氏が執筆した「警察の闇 暴力団の破門状事件めぐり京都府警が過去を隠した男」。京都府警本部の新築工事の警備業務を、元暴力団組員であったと疑われる原告の経営する警備会社が受注し、そこに府警の幹部警察官が天下りして要職に就いていると指摘。元組員と府警との癒着の可能性を問うものでした。
記事では原告が組員であったか否かについて、複数の証人の証言をもとにその可能性が高いことを疑惑として指摘、原告は組員ではなかったと争っていました。大阪高裁で行なわれる控訴審では本社も引き続き当事者として争っていきます。