元保護者の愚痴
2020年12月11日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
今年度はコロナ禍による経済的理由から、大学などを休学、中退する学生が大幅に増えることが懸念されている。就職率も記録的に悪い数字になりそうだ。
もし、ストレートに進学したとするならば、今年度卒業する大学生は小学校卒業の年に3・11を体験、卒業式もままならなかった試練の学年だ。この学年に限らず、行政、大学などは可能な範囲で学生に手を差し伸べてほしい。もっともコロナ以前に、おやっと思うこともある。
地方の国立大学のケース。卒業までに必要な科目でありながら、毎年希望者多数でくじ引きが行なわれている講座があること。講座を増やせばいいだけの話だが、財政的な問題なのだろう。
くじ運が悪いと4年で卒業できないことも。理学部の卒論研究で、使える予算が1人あたり5000円。これでは試薬ひとつ購入できない。指導教員が自分の研究費用から捻出するらしい。もともとそんなものなのか。授業料は私たちの世代に比すると何倍にもなっているのに。あ、これは元保護者の愚痴でした。