一致かどうか
2021年2月19日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
最近、「創刊以来の読者」の方からある葉書をいただきました。こんな趣旨です。
本誌の記事のなかに、ある政党に対して、批判を交えた意見表明がされていた。それに対して政党の責任ある立場の方の反論を掲載すべきではないか、とのこと。さらに“掲載する記事については、大筋では編集委員の考え方と一致している内容であるべき”とも。
当該の政党に直接話を聞いたほうがいい場合もあるし、読者の方々で意見交換していただくのがいい場合もあるでしょう。私はそのケースは後者に該当すると考えました。
本誌では人権や民主主義の尊重、平和の希求、地球環境保護などの理念を編集委員とともに共有していますが、政党に関しての見解は必ずしも一致していないと考えます。権力の監視という使命はありますが、それ以上の一致は求める必要がないでしょう。
今週号では志位和夫日本共産党委員長へのインタビュー記事を掲載しました。多忙な中、時間をとっていただいたことに感謝します。