火事場泥棒
2021年5月14日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
「仰しゃったことは実行するということで知られる大変誠実な方」「地味ではありますけれどもウソはつかない、それは日本人の美徳」
中身にコメントする気になれないが、櫻井よしこさんは自民党総裁・菅義偉氏を高く評価されているようだ。なぜ首相でなく自民党総裁?
今年5月3日に民間憲法臨調などが開催した改憲を求める集会でのことだからだ。菅さんは憲法尊重擁護義務を負う「首相」は名乗れないわけだ。
「現行憲法も時代にそぐわない部分、そして不足している部分については改正していくべきじゃないか。たとえば今般の新型コロナへの対応を受けて……」。新型コロナウイルス対応でこれだけ無策ぶり、いや自己利益追求型政策を打ち出してきた人間が、どの口で言うんじゃ、とズームで見ているこちらは驚くやら呆れるやら。
しかも「憲法改正に関する議論を進める最初の一歩としてまずは国民投票法改正案の成立を」。
こういうのを「火事場泥棒」「災害便乗」というのでしたっけ、櫻井さん。