出口見えない闘い
2021年9月3日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|小林 和子
東京は残暑が厳しい。通勤途中、会社近くで張り紙を見かけた。パラリンピックマラソンのために9月5日(日)は早朝から午前中にかけて通行止めとのこと。
この気候ではマラソンはもちろんのこと、他競技でも過酷だ。体温調整の難しい選手が、身体を冷やすために苦労されていることをきいた。無事に終わることを祈るだけだ。
オリパラは最終盤だが、当初、言われていたように菅義偉政権の支持率は回復するどころか、下降の一途を辿っている。雨宮処凛編集委員の「風速計」、保坂展人世田谷区長のインタビュー記事のなかではいずれも、政府のコロナ対策が「機能不全」と批判されている。
そもそもPCR検査にしても、政府は途中から検査数を増やすと言っていたはずなのに、結局欧米のように検査態勢は整わなかった。保坂区長のいう「誰でも、いつでも、何度でも」の「世田谷モデル」は頼もしかった。その世田谷モデルも9月末でお終いになるとのこと。コロナ感染との闘い、どうなっていくのだろうか。