編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

将来の新聞記者たち

 8月23日、広島読者会に参加しました。同会の上椙輝之さんの提案で、編集部から参加要請のハガキを読者に送らせていただきました。それもあって、当日は16人が参加。初参加の方も結構おられました。自己紹介と本誌の感想を語った後、自由討論。具体的にどんな話が出たかは、後日、読者会からで報告されると思いますが、とても活発な意見交換で3時間があっという間に過ぎてしまいました。

 この日、もうひとつうれしいことがありました。私立崇徳高校新聞部の生徒6人が読者会の取材に来てくれたのです。「週刊金曜日は広告に頼らない雑誌ということですが、そのメリットは?」という鋭い質問も。将来新聞記者になりたいと話す生徒たちに、ジャーナリストの一先輩として、期待したいです。

『週刊金曜日』が難しいとのご意見も複数の方からいただきました。読み終わらないうちに、また新しい号が来てしまうのだと。難しい話をいかにわかりやすく伝えるか、今後の課題としたいと思っております。(文聖姫)

2024年の夏休み

 8月13日から15日までは会社が夏休み。12日は休日、16日は休みを取ったので、10日から9日間の連休!のはずだった。だが、こういう時に限って事件は起きる(?)。8月8日に宮崎県日向灘で起きた地震をきっかけに、南海トラフ地震臨時情報が初めて発表された。翌9日にも神奈川県で比較的大きな地震があったが、その後は何事もなく1週間後の15日に臨時情報は終了した。こういう時こそきちんとした情報を取り寄せ冷静に判断しなければならない。そのためにもと、夏休み中に緊急に依頼し、地震学者の尾池和夫さんに原稿を書いていただいた。8月14日には岸田文雄首相が次期自民党総裁選への不出馬を表明。「誌面でどう展開しようか」と悩んでいたところ、元『朝日新聞』記者の佐藤和雄さんから電話。原稿をお願いし、快く引き受けてもらった。今号はそんな私の“夏休みの思い出”が詰まっている。

 特集では「睡眠時無呼吸症候群」治療に使われる米フィリップス製装置の「闇」を萩一晶氏が追った。(文聖姫)

「雨ニモマケズ」

 7月20日の夜、東京の吉祥寺に出かけた。合唱団ブレーミアのライブを見に行くためだ。会場に向かう途中、雷が鳴り大雨が降り出した。小さな折り畳み傘はほとんど役に立たず、会場に到着した時には結構濡れていた。で、一曲目は「雨ニモマケズ」(マジか)。あの宮沢賢治の有名な詩をアメージンググレースの曲に乗せて歌った。ライブは「雨にも負けず」行った甲斐があった。一般的に抱く合唱団のイメージとは異なる。「世界中の歌の中から探し出し、自分たちで訳詞・編曲して歌う」(公式サイトより)。この日も、「涙そうそう」など日本の曲の他、「Hey Jude」や「My Way」なども披露された。それが全部ブレーミアのオリジナル訳詞だから面白い。ゲストのミラクル・オブ・ビーイングの歌と演奏も素敵だった。メンバーの一人、松井良輔さんは『週刊金曜日』の愛読者だ。前編集長の小林和子に誘われて行ったが、ファンになった。大阪と東京で開催する年に一度のライブが活動の中心だ。来年は結成40周年。来年も行きますよ〜。(文聖姫)