編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

立憲民主党代表選と自民党総裁選

 先週号では民主党の米大統領候補、カマラ・ハリス氏を中心に米大統領選について特集したが、今号の特集は日本の立憲民主党代表選と自民党総裁選である。自民党総裁選は9月27日が投開票日だ。立憲民主党代表選は一足早く23日に投開票が行なわれる。「敗戦の日」の前日に岸田文雄首相が総裁選不出馬を突如表明したことによって、自民党では次々に候補者が名乗りをあげた。結果的に20人の推薦人を確保できた9人が立候補した。いろいろと公約を並べているが、国民が最も怒っている「裏金問題」については歯切れが悪い。統一教会問題もしかり。結局、自民党得意の「党内政権交代」ではぐらかそうとしているのではないか。

 一方の立憲民主党は4人が立候補した。なかでも目を引くのは当選1回の吉田晴美・衆議院議員である。1年生議員が代表選に挑戦することで、永田町の常識を覆したと言われるが、彼女のチャレンジは永田町に「新風」を吹かせるか。本誌ならではの特集となっています。(文聖姫)