編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

竹ちゃん

「毎日おしゃべりして、ときどき勉強。困ったことは、竹ちゃん(センター長の竹川真理子さん)に相談する」

 そんな「居場所」だよと、NPO法人在日外国人教育生活相談センター・信愛塾(横浜市南区)を紹介した中学生。11月9日、信愛塾45周年記念集会が同市内であった。

「ある日の信愛塾」を紹介する動画では、けんかする子どもに「本を投げない!」と大人が日本語で注意するが通じていない。中国語や韓国語、タガログ語、英語、日本語が飛び交い、保護者も訪れる。

外国に連なる子どもたちは増え続け、学校や行政からも「なくてはならない存在」と相談が絶えない一方で、財政はきびしい。そこで10月、クラウドファンディングを開始した。それでも竹ちゃんは「お金ではなく、(大切なのは)人」と、まわりのスタッフや成長した子どもたちに日々助けられていると話す。

 今号から編集長を担うことになった。本誌も財政はきびしいが、「人」を大切にした誌面作りをしていきたい。(吉田亮子)

編集長交代

「原作者の弘兼(憲史)氏と講談社は『当事者の確認が取れていない伝聞でした』として、謝罪しましたが、内容は謝罪とは言い難い。心から謝罪する気があるなら、雑誌を回収し、辺野古テントに来て、みんなの前で謝罪すべきです」。沖縄・名護市に住み、日米の軍事基地がなくなることを求めて反戦活動を続ける中山吉人さん(67歳)からこんなコメントが届いた。漫画「社外取締役 島耕作」で、普天間基地の辺野古移設に抗議する人たちについて、キャラクターが「日当で雇われた」と語るシーンが登場した件だ。平和を祈って座り込みを続ける人々への侮辱は断じて許せない。通り一遍の謝罪で終わらせてはならない。

 11月1日で3年間の編集長任期が終わりました。編集長として携わるのはこの号が最後です。楽しいことも、落ち込むことも、泣きたいこともたくさんあった3年間でしたが、終わってみればあっという間。次号からは吉田亮子編集長にバトンタッチします。引き続きご愛読をよろしくお願いします。(文聖姫)