「東京サラダボウル」
2025年2月14日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|admin
NHKで放送中のドラマ「東京サラダボウル」は多文化が共存する“サラダボウル化”した東京を描く。原作は漫画『クロサギ』の黒丸氏の新作。公式サイトは次のように解説する。「“外国人犯罪・外国人事件”(略)と一括りにせず、外国人居住者の方たちの暮らしや人生に光を当て、そこに向き合う刑事と通訳人の目線で、異国で生きる葛藤に出会っていく物語」。
このドラマが偏見や差別を生まないようにするためか、セリフがときどき説明的になることが少し気になるが、毎回多文化が反映された食べ物が登場するのがたのしみ。5話では、仕事を奪われるのではないかと、同僚の外国人をいじめる日本人が登場した。その人に通訳人が言う。
「外国人を働かせてやってるんじゃないです。日本は人口が減って子どもが減って、今の社会を維持するための労働力も消費力も足りない。日本人だけじゃ、この国はもうもたないんです。彼らを敵視して排除しようとしても、あなたの居場所は守れない」(吉田亮子)