今度は菅政権が追い込まれているが、もううんざりだ。
2011年2月25日9:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
今度は菅政権が追い込まれているが、もううんざりだ。
メディア各社は、数百人程度に電話で聞いた「世論」調査によって支持率が二〇%を切って民主党政権発足後最低だと、煽り始めた。安倍政権以降、繰り返されている政権潰しのパターンである。
民主党内でも一六人の造反議員が出るし、鳩山新党の噂も飛び交っている。小沢一郎氏も地域政党との連携の動きが取り沙汰されている。小沢氏の大義は見えない。小沢チルドレンと言われている一年生議員の中には民主党内の政争に辟易している人たちもいる。しかし、この権力争いは容易にはおさまらないだろう。小鳩時代に小沢氏に徹底的に干され、憎しみを抱いている反小沢の議員たちがいる。
さらに解散総選挙を密かに望んでいる民主党の現役もいる。たとえば選挙に強い中堅議員だ。当選回数を重ねないと目前に置かれている閣僚の椅子に座れないからだ。すさまじい足の引っ張り合いだ。
公約を守る気がない菅は嫌だ。だが、民主党下ろしにはその先がない。 (平井康嗣)