自分はどうでもいいけれど、子どもだけはなんとか守りたい。
2011年4月8日9:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
自分はどうでもいいけれど、子どもだけはなんとか守りたい。ほとんどの親や大人は直感的にそう願うだろうと、私は思っています。子どもは自分では食べ物を買えないし、選ぶこともできません。親が大丈夫だと言えば食べます。
友人にジャンクフード好きな男がおりました。子どもが生まれるやいなや、大丈夫な野菜とかってどうやって手に入れるのか、と聞いてきました。市場で流通している食品の多くに食品添加物や着色料、保存料が含まれています。もちろん一生摂取しても安全であるという量しか使われていないはずです。私も食べています。それでも親になると、子どものためにできるだけ添加物入りの食品を避けます。
それを見越してか、貧しい家庭では買えないような割高な飲食品が赤ちゃん市場では肥大し続けています。識者が基準値以下と言おうが、このような現代日本では、放射性物質が検出された食物を安心だと与える親は希でしょう。大人にとっての風評被害とは違う話なのです。原発事故の罪は重い。 (平井康嗣)