編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

7月27日の衆議院厚生労働委員会

七月二七日の衆議院厚生労働委員会で、参考人として児玉龍彦・東京大学アイソトープ総合センター長が放射線の健康への影響について意見陳述をしたことが感動をもって話題になっている。歯に衣を着せぬ熱弁だから当然だ。速記録からいくつか引用する。
「まず、熱量からの計算では、広島原爆の二十九・六個分のものが漏出しております」「これまでの知見で原爆による放射線の残存量と原発から放出されたものの放射線の残存量は、一年たって原爆が千分の一程度に低下するのに対して、原発からの放射線汚染物は十分の一程度にしかならない」「内部被曝というのは、先ほどから一般的に何ミリシーベルトという形で言われていますが、そういうものは全く意味がありません」「緊急に、子供の被曝を減少させるために新しい法律を制定してください。私のやっているのは、すべて法律違反です」
 東大は地元民のために高線量の放射性廃棄物を持って帰っているというのだ。衆議院のwebテレビをぜひ傍聴してほしい。 (平井康嗣)