土曜日は、創立五五年という朝鮮大学校をのぞいてきた
2011年11月11日9:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
土曜日は、創立五五年という朝鮮大学校をのぞいてきた。
玉川上水の遊歩道を歩きながら、学校へ向かう道は気持ちがよい。
ピョンヤン科学技術大学名誉総長の話によれば、米国内ノーベル賞受賞者なども訪朝し、米朝は科学外交を進めている。
この話は講演参加者にも好意的に受け止められていた。
もちろん米国は朝鮮の資源を狙っている中国に危機感を持っているから、このような外交チャンネルを残しているのだろう。
一方の日本はといえば、そんな米国の顔色をうかがいながら、敵視外交で関係を断絶している。
そして国内では人種差別主義者がさらなる排除を加速させることにもなっている。
当日は大学成立に至る歴史も紹介されていた。
日本人は従軍をさせたり、炭鉱で安い労働力として利用しつつも朝鮮の人びとを日本社会に受け容れてきた。
その結果、朝鮮大学校の建物があそこにある。
それがともに生きる知恵であり、目指された日本社会の姿である。
この歴史や文化を軽々に足蹴にすることはできないはずだ。
(平井康嗣)