震災直後、さまざまな対策本部で議事録が作成されていなかったことが発覚し問題になっている
2012年2月2日9:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
震災直後、さまざまな対策本部で議事録が作成されていなかったことが発覚し問題になっている。
今さら取り返しがつかない話だ。
議事録をとらなかった理由について政府はつまびらかにしていないが、
この話は以前政府に出向していた官僚から聞いたことがあった。
この一件を文字にしていた気になっていたが、書いていなかったとは私もうかつだ。
災害直後の混沌はあったのだろうが、昨夏に取材した某官僚によれば、議事録の不在の最大の原因は、「政治主導」だと言っていた。
重要な会議には官僚を参加させず、口ははさませないようにしていたからだと言う。
「政治主導」の是非はともかく、公文書として記録が残らないことに私も強い危機感を抱いた。
某氏はこれはマズイと密かに手帳に記録をとり続けたという。
どうにかメモを公開させようと交渉もしたが、クビ覚悟の話になるため叶わなかった。
今民主党政権にはほかにやるべきことがありそれを優先してほしいが、法と国家をどこまで考えているのか、また疑問を抱いた。