河村たかし名古屋市長の“南京大虐殺はない”発言について
2012年3月9日9:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
河村たかし名古屋市長の“南京大虐殺はない”発言について、「あれは河村さんの枕詞だぎゃ」と、傍観する市長と親しい記者もいるが、友好都市市長として重みが違う。
一方、南京大虐殺を調査してきた人の間では、いまさらバカバカしすぎて反論する気も起きないという空気も漂っている。さぞ中国側も呆れているのだろうと思っていたが、知人は予定していた南京での学術交流を断られたそうで、すでに実害が発生していた。
さらに呆れたのは石原慎太郎「バカ」知事の援護射撃だ(「バカ」知事とつけているのは、「本多勝一バカ」発言をしたという意味で、石原知事が「バカ」だと言っているわけではない。ただし「バカ」ではないとも言っていない)。話をはぐらかすのが上手な「バカ」石原知事は、結局、引用元を誤読して「バカ」発言していたことを露呈している。どういう文章理解力なのか。長年、この認識でいたらしい。
「バカ」知事が芥川賞の選考委員を辞退したのは、「バカ」発言の前触れだったか。気づかなかった。 (平井康嗣)