先週末、福島県郡山市では原発と被曝をテーマにした催しがたくさん開かれ全国から多くの人が訪れた
2012年3月16日9:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
先週末、福島県郡山市では原発と被曝をテーマにした催しがたくさん開かれ全国から多くの人が訪れた。
そこで久々に早尾貴紀さんに会った。
早尾さんは三〇代のパレスチナ・イスラエルの研究者。昨年三月一一日まで仙台に住んでいたが、東電福島第一原発爆発直後に戻らない決意で大阪へ避難。
現在は山梨を拠点に暮らす。
当時はあの混乱状況でバスまで手配して周囲へ避難を呼びかけていた。
いまでは子どもの内部被曝を避けるために福島市、須賀川市、今回の郡山などで相談会を開き、避難や保養について親身なアドバイスを続けている。
相談会に来たある母親に私も話を聞いたが、子どものために避難したいが夫や親が障壁となって春休みは山形への「保養」で子どもの被曝を軽減するとのこと。
「避難したいのに事故から一年が経ってしまった人が今日来ているわけです。
webで情報を載せてもダメ。丁寧に話を聞かないと」と言う早尾さんは、これから避難希望の家族を山梨に連れて行くのですと、急いで会場を後にした。
(平井康嗣)