学校のいじめについて、大人たちの間では議論百出、正解は出やしない。
2012年7月27日9:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
学校のいじめについて、大人たちの間では議論百出、正解は出やしない。ここで大人たちが子どもに示せる背中は大人社会のいじめにどう向き合っているかを見せることが一つある。マスコミや警察は正義面して学校にクビを突っ込むが、自らの組織のいじめ・ハラスメント問題にどうケリをつけているのか。今セクハラ、パワハラ、モラハラなどは、どの組織でも問題になっているはずだ。問題がなくてもセーフティネットを用意する必要はある。弊社でも今年に入りパワハラ規定をつくろうと議論を始めた。先日は某団体でカウンセリング窓口をしている女性を講師に、社内勉強会をした。ポイントはいくつかあるが、やはり被害者に寄り添う外部の窓口をつくることが重要だ。その団体では週に何回か相談窓口を設け、「被害者」の希望があれば専門家も入れた人権委員会への申し立てなどで対応しているという。その一方で当該組織の自己解決能力を強めるようにも気をつけているという。このような仕組みは学校にも有効だと思う。(平井康嗣)