投票率が低い場合、組織票を持ち歴史のある政党が有利らしい
2013年7月12日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|平井 康嗣
編集長後記
日本の選挙では投票率が低い場合、組織票を持ち歴史のある政党が有利らしい。そのような政党は自民党、公明党、共産党である。中でも自公は選挙協力で見事に国・都道府県・市区町村で候補者の棲み分けを図っている。日本の議会を牛耳る絶妙な布陣であり、同党以外の政治家には絶望的な堅い壁でもある。
かつては自民党議員が中心となった「四月会」という反公明党・創価学会の有識者組織があった。当時は池田大作名誉会長の国会証人喚問が取り沙汰されていたが、一九九九年、単独過半数獲得がもはや不可能になった自民とそんな公明が連立と選挙協力というパンドラの箱を開け、四月会は姿を消した。参加議員も党を割り、かくして自民党は白血球が病原体を殺食するように異分子を次々に排出した。雇用を流動化させて非正規を生んだのに、終身雇用で会社、あ、ではなく党に忠誠を誓う政治家が「本流」とされ純化と寡占が進んでいる。
日本の議会選挙を、このあまったパイの奪い合いにしてはいけない。 (平井康嗣)